膿
自分の携帯の電話帳をみてみた、
家族や友人より会社・仕事の人々がたくさん、しかも並びが上に出てくる、、!
自分を買いかぶっていた(イノセントにサラリーマンぽくないと思ってた)
おお勘違いしていた(ただの会社の犬だ!)
自分には他人には得がたい、何か重要で優れた特徴があるんじゃないかと誤解していた
明らかじゃないか!
自分は何者でもないばかりか、
最低の部類のサラリーマンだと今更気がついた、ということに今更気がついた、ということに、、
今更自覚した。
いまさら幻滅してみた。
最低の一日
本来いかようにも素晴らしくなったはずの一日
自滅自堕落。
醜くて醜悪で下品な。
地獄でのたうち回る餓鬼そのもの。
四十年かけた自分探しの果てには
下劣な欲望が体中の毛穴からどろどろの膿みとなって
とどめなくとどめなく垂れ流される
茶番と言うよりも
才能のかけらもない泣き声の独白。
酔ってもいないのに足がフラツく
品のない目つきで腐った玉葱のゲップを
鼻面にとがった口先から吹きかける
赤剥けた肌
皺だらけの口元
変色した目尻
弛んで紙縒のような喉元
不要で
臭くて
吐き捨てる
以外の術のない
自分
自分