いらないモノ、ひつようなモノ

書籍、音楽、そして若干のテクノロジー

基本的なアイデア

音の3要素は音程、音量、音質だ。簡素にピッチと音の大きさで考えるとひとつの音は二次元グラフ上にマッピングできる。その平面状の点に対して、半径rの円を考え円周上の点を考える。点は回転速度ωで回転しているとする。

例えば回転速度はピッチの変化率に依存し、半径はMIDIのモジュレーションで制御するように考える。幹音に対して円周上の点で音を加えてゆくことが出来る。

2次元から多次元への拡張も考えられる。軸はノイズの量、エフェクタのdry/wetの率、他の音色との混合率、BPM、他のMIDI制御信号、色々考えられる。多次元になると多次元球面上で移動経路を決定する必要があり、軸上の角速度も決定する必要があるだろう。

また経路上を厳密に移動するのではなくネットワークでつながれた外部システムからの影響や同時に再生さえる音の影響を受けて経路にずれが生じてもいいかもしれない。後者の簡単な例としてはS/N比を例えば、全体の音量のうちの自分の出す音量に反比例してもいいかもしれない。前者の例は多岐に及ぶだろう。テキスト検索結果、犯罪件数、不快指数、人口統計情報、その音響システムの意味づけするところに近づけるためのディテールになりうる。

また当然円や多次元球でなくても良いだろう。楕円を考え長半径、単半径の比率を制御したり、軸の傾きを制御することも考えられる。矩形でもかまわないし、他の図形でもいいだろう。最終的には人間がGUI上で選択/入力した任意の図形がいいかもしれない。

人間が入力した時点でそれ自身が楽器に近くなるかもしれない。

例えば入力した矩形が有限な領域、もしくはユーザの入力した領域の中を物理法則に従い反射しながら低いLFOや、きわめて離散的なタイミングで移動し、ユーザ入力した図形が音を作り上げることも考えられる。ユーザ入力した図形が入れ子構造になっていてもいいだろう。外側の図形は円運動をしているかもしれない。最も外側の図形は周期境界条件としておくと良いかもしれない。

まずは、この二次元版の楽器をcsoundで作ることを試みようか。名前は未だない。