いらないモノ、ひつようなモノ

書籍、音楽、そして若干のテクノロジー

重要なcsound用語

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  • opcode(オプコード)
    • csoundの言語の持っているコマンドを特にそう呼んでいる。マニュアルに従えば分類できる。信号生成、信号入出力、信号修飾、楽器(instrument)制御、ファンクションテーブル制御、算術演算子、ピッチ変換、リアルタイムMIDI、スペクトル処理、文字列処理、ベクトル処理、ZAKパッチング処理、各種プラグインホスティング、OSC(Open Sound Control)とネットワーク処理、ミキサー処理、信号フローグラフ、擬似Jackポート操作*1Luaブリッジ、pythonブリッジ、イメージ処理、STKオプコード群*2、その他オプコード群(実際systemコールなど少数)に分類されている。
  • スコア(score)
  • オーケストラ(orc)
  • 楽器(instrument)
  • CSDファイル
  • k-rate
  • ファンクションテーブル
    • ファンクションテーブルはfステイトメントによって作られる。
    • fステイトメントは第4引数にGENルーチンを示す数をパラメータに取るので、ファンクションテーブル、fステイトメント、GENルーチンはまとめて理解されるべきものである。
    • 言い換えると、fステイトメントの第一引数によって数字で名前付けされ、第四引数のGENルーチンによって決まるデータ生成規則と、第三引数のデータ数、第二引数の生成タイミングで構成される数列表がファンクションテーブルである。(わ、分かりにくい)。
    • ファンクションテーブルはシンセサイザーの波形に相当する
    • ちなみにfステイトメントはスコアの位置に記載されるのでスコアステイトメントの一種である。
    • 波形は”関数”によって生成された、数列表(テーブル)であるから、ファンクションテーブルと呼ぶのだろう
  • GENルーチン
    • GENルーチンがファンクションテーブルの実体。
    • 根っこは関数の数だけあるのだから、これまたいろいろなタイプのGENルーチンがある
    • サイン/コサインの波形生成、線分と指数関数、各種音声ファイルからの読み込み、数値指定によるグラフ・ステップ関数など、各種窓関数、乱数、フェーズボコーダ解析結果、n次多項式、チェビシェフ多項式、第二種チェビシェフ多項式、ほかファンクションテーブルを正規化、第二種ベッセル関数、ファンクションテーブルの合成、wavelet変換、Fareyシーケンス、sone関数、tanh関数、などなど

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*1:Jackと協調して動作するものではなく、"Jacko"オプコード群と呼ばれている。

*2:STKとは、Synthesis Toolkit in C++という、音響処理のためのライブラリ群。これを使用してBrassや瓶、クラリネットシタールをモデリングした音源をcsoundでは利用可能。ただし、STKは基本的にオプションなのでcsound -zのコマンドでサポートしているモジュールに入っていなければ別途導入が必要